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dd5e:魂を喰らう墓:神話 [2019/02/10 13:09] cane 作成 |
dd5e:魂を喰らう墓:神話 [2019/12/22 19:42] (現在) cane |
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| ワニは答えました。「私は人の国を見てみたいのだけれど、一人で行くのは怖いのだよ。なにしろそこにはおまえの兄弟がたくさんいるのだもの。そこでおまえはわたしを背中に乗せて国じゅうを運んでくれねばならないよ」 | ワニは答えました。「私は人の国を見てみたいのだけれど、一人で行くのは怖いのだよ。なにしろそこにはおまえの兄弟がたくさんいるのだもの。そこでおまえはわたしを背中に乗せて国じゅうを運んでくれねばならないよ」 | ||
| やあ、それではずいぶん損が行くぞと、人は思いました。けれど約束は約束ですから、人はワニを背中に乗せて、人の国じゅうを運んでゆきました。旅はたいそう長いことかかりました。人はすっかり怒ってしまい、人とワニとは二度と友達にならないぞと誓いました。そこで今でも人とワニとは仲が悪いのです。 | やあ、それではずいぶん損が行くぞと、人は思いました。けれど約束は約束ですから、人はワニを背中に乗せて、人の国じゅうを運んでゆきました。旅はたいそう長いことかかりました。人はすっかり怒ってしまい、人とワニとは二度と友達にならないぞと誓いました。そこで今でも人とワニとは仲が悪いのです。 | ||
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| + | ===== トリックスター神 ===== | ||
| + | ===== 九柱神の伝説 ===== | ||
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| + | 遙かな昔、ウーブテイオ神はもはやオムーの人びとに同情しまいと | ||
| + | 心に決め、決然とした態度をとることにした。雨はやみ、ジャングル | ||
| + | は萎びて枯れ、死がオムーの地に広がった。 | ||
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| + | ある朝のことである、賢いゾーボは彼女の住む木のうろから出て、 | ||
| + | 死につつあるオムーの民に告げた。ウーブテイオの神にオムーの民 | ||
| + | の良いところを認めてもらうため、私はお前たちの長所をすべて集 | ||
| + | め、かの神にシチューをこしらえることにしようと。そうした長所を | ||
| + | 捕まえるのは簡単なことではない、そこで彼女は狡猾なアルミアラー | ||
| + | ジュに手伝いを頼んだ。アルミアラージュは煮込みの鍋にこっそり | ||
| + | と“無謀さ”を入れた。彼女はそれが長所だと考えていたからだ。だ | ||
| + | が、ウーブテイオはシチューを味見したとたんに吐き出してしまった。 | ||
| + | その日からというもの、ゾーボのオボラーカとアルミアラージュのア | ||
| + | イジンは不倶戴天の敵となったのである。 | ||
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| + | 正午のことである。勇敢なカマダンが自分の岩から飛び降りた。 | ||
| + | 彼女はオムー人の心臓に邪悪が巣くうのを見て取ると、厄介なおで | ||
| + | きに針を刺して膿を絞るように、自分の槍でその邪悪を刺すことにし | ||
| + | たのである。カマダンは聖なる槍を作ったが、彼女はそれを土手に | ||
| + | 置き忘れてきた。 | ||
| + | そしてずる賢いグラングがその槍を盗んでしまった。 | ||
| + | いかりのあまりオム一人のことをすっかり忘れたカマダンのシャ | ||
| + | ンは、空の上でグラングのナングナングを永久に追いかけている。 | ||
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| + | 夕方のことである。ずる賢いエブリーが葦の小屋から踏み出した。 | ||
| + | 彼はオムー人が好きではなかったが、彼らがいなくてはいたずらを仕掛ける | ||
| + | 相手がいなくなってしまう。そこでこのエプリーは沼ガエル | ||
| + | をウーブテイオの元に送り、道理を尽くして説得させようとした。 | ||
| + | ところがこのカエルは頭に血が上り、説得の代わりに神につかみかかることにしたのだ。 | ||
| + | ウーブテイオ神はこれをおもしろく思ったので、 | ||
| + | カエルにもっと強くなれるよう触手を与えた。こうしてフロギーモスとなった | ||
| + | クーパザンはエブリーのパパザートゥルの元に戻ると、 | ||
| + | 新たに得た触手で彼を沼地に追い払った。 | ||
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| + | 夜のことである。スゥ・モンスターがウープテイオ神の宮殿に押し | ||
| + | 入り、オムー人のために桶一杯ぶんの水を盗み出した。駆けつけた | ||
| + | ウーブテイオ神に見つかると、スゥ・モンスターはその桶をジャクー | ||
| + | リの巣穴に隠した。ウーブテイオ神はジャングルの動物たちに、彼の | ||
| + | 水がどこに隠されたかを尋ねた。あいにく、ジャクーリのモーアは正 | ||
| + | 直者で嘘をつけなかった。スゥ・モンスターのウォンゴはモーアがど | ||
| + | のようにして彼を裏切ったかを知ると、絶対にこのジャクーリを捕ま | ||
| + | えて食べてやると誓ったのだった。 | ||
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| + | しかしてフレイル・スネイルのアンクはこの間ずっと、地面の下深 | ||
| + | くで暮らしていた。他の動物たちが騒々しく争うのを聞いて彼女は | ||
| + | 地表に這い出してきた。そして、朝日が彼女の殻を照らすと、その輝 | ||
| + | きにウーブテイオ神は目をくらませ、目から水を流した。オムーに命 | ||
| + | が戻り、人びとは自分達を救ってくれた動物たちをたたえて社を作っ | ||
| + | たのである。 | ||
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| + | ^ 動物 | ||
| + | | アルミアラージュ | ||
| + | | ゾーボ | ||
| + | | カマダン | ||
| + | | グラング | ||
| + | | エブリー | ||
| + | | フロギーモス | ||
| + | | スゥ・モンスター | ||
| + | | ジャクーリ | ||
| + | | フレイル・スネイル | ||
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